注文住宅を建てるまでの流れをステップごとに詳しく解説!
理想の家づくりができる注文住宅ですが、購入を検討している段階で建てるまでの流れを知っておくことが重要です。本記事では、注文住宅を建てるときの段取りや引き渡しまでに必要な期間について解説します。注文住宅を購入するためのスケジュールを組む際に、ぜひ参考にしてください。
注文住宅を建てるまでの流れ
注文住宅を建てるときに何から始めるのか、どんな流れで進めるのか、ここではステップごとに解説しています。
STEP1:家づくりのイメージと予算検討
まずは予算を検討しましょう。予算を考える方法はいくつかありますが、自己資金(頭金)と住宅ローン(支払期間・毎月の支払額・ボーナス月の支払額)を合計すると、おおよその予算の目安がわかります。住宅ローンの借入金は、金融機関のホームページなどでシミュレーションし、参考にするのもよいでしょう。
ここで出した予算は総支払額の予算です。土地所有の有無により、かけられる建築費の予算配分が変わります。土地を所有していれば、全体の予算のうち8割が建築費、2割が諸費用という配分です。土地を所有していない場合、全体の予算のうち3割が土地購入費、6割が建築費、1割が諸費用という配分で考えます。
予算が決まったら、自分の住みたい家はどんな家かイメージ作りをしましょう。イメージ作りの際は、しっかり家族と話し合っておくことがポイントです。また、どのエリアに住みたいか、間取りや広さの希望はあるか、こだわりたい箇所があるかなど、建てたい家の条件をイメージしておくとよいでしょう。
STEP2:土地探し
土地を所有していない場合、土地の予算と希望する土地の条件をもとに、不動産情報のウェブサイトなどで希望エリアの土地を探しましょう。購入する土地の候補があれば、建築条件や法規制がないか確認しておくべきです。住宅メーカーによっては、土地探しをサポートしてくれる場合があります。不安な方は、住宅メーカーに土地探しを相談するとよいでしょう。
STEP3:住宅メーカー・工務店探し
土地が決定したら、家づくりを依頼する住宅メーカーや地元の工務店など建築会社を探します。建築をどの会社に依頼するか検討する際は、候補とする複数の会社から資料請求するほか、モデルハウスを見学し、参考にしましょう。
STEP4:間取りプラン・見積もり依頼と住宅ローンの仮審査
建築を依頼する住宅メーカーの候補が2~4社に絞れたら、希望の家のイメージを伝え、間取りプランと見積もりを依頼します。各社のプランと見積もりを比較検討し、1社に決定します。この時点で、住宅ローンの仮審査を済ませておきましょう。契約後に住宅ローンが組めない事態は避けるべきです。
STEP5:工事請負契約(本契約)と住宅ローンの本審査
住宅メーカーを絞り、金額が決まり、住宅ローンの仮審査が通れば、住宅メーカーと契約しましょう。この契約は工事請負契約といい、契約金が必要な場合もあり、後に建築費に充てられます。この工事請負契約は正式な契約のため、キャンセルの際は費用がかかると覚えてきましょう。
契約の後、細かい建築プランの打ち合わせをします。契約後のプラン変更の際は、変更契約を結ぶ必要があります。契約後の変更はどこまで可能か事前に確認しておくとよいでしょう。建築予定地が、法令上問題ないかを確認し、自治体に建築確認申請をします。建築許可が下りたら、住宅ローンの本審査を受け、金融機関と契約します。
STEP6:着工
住宅メーカーと契約後、配置決めを行い、着工です。地鎮祭をすることもあります。工事期間は大きな音が出ることがあるため、このタイミングでご近所の方に挨拶をしておくとよいです。建築中には、定期的に現場に出向き、進行状況を確認しましょう。
STEP7:完成・引き渡し
家が完成したら、建築確認申請に基づいた完了検査を自治体より受けます。引き渡し前に、施主が立ち合って最終確認を行い、気になるところは修正依頼しましょう。修正まですべて完了したら引き渡しです。
注文住宅の引き渡しまでにかかる期間
注文住宅の引き渡しまでは、全体で10か月から約1年かかります。先ほどのSTEP1~STEP4で2~3か月、STEP5で着工するまでに3~4か月、STEP6~7で4~6か月かかるのです。土地を所有している場合はもう少し短期間ですが、土地探しが必要な場合は時間がかかります。土地改良が必要な場合、さらに期間を要すると把握しておきましょう。
注文住宅の支払いスケジュールもチェック!
注文住宅の支払いについて、ここでは代金支払いのタイミングと住宅ローンの流れを解説します。
代金支払いのタイミング
注文住宅の場合、一般的に3~4回に分けて建築費を支払います。一例をあげると、工事請負契約時に工事費用の10%、着工時に工事費用の30%、着工後~完成の間に工事費用の30%、引き渡し時に工事費用の30%支払うのです。支払回数や代金の比率は依頼する会社により違いがあるため、支払いのタイミングや支払金額を事前に確認しましょう。
住宅ローンの流れ
住宅ローンは仮審査、本審査を経て工事完了後に実行されます。着工時や中間で支払う費用には住宅ローンが使えません。自己資金が不足している場合、住宅ローンが実行されるまでの短期間、つなぎ融資を利用します。つなぎ融資は工事完了後に住宅ローンと一本化されるのです。
まとめ
注文住宅を購入する際は、流れやスケジュールの把握がとても重要です。必要な手続きや準備が多いので、どんな流れで進めていくか知っておくと計画的にスムーズな家づくりができます。また、どのくらいの期間がかかるか把握したうえで、余裕を持って早めに準備を始めましょう。支払いや住宅ローンにかかる手続きも同時に進めていく必要があるため、資金計画もしっかり立てておくべきです。
